第29章 ホワイトクリスマス
簡単に笑いながら話しているけれどその悔しさ、想いはきっと私が考えているそれをはるかに超えるだろう。
優菜 「途中まではイケてたんだよ・・・。くうっ、今思い出しても悔しいもんは悔しいぃーーーーっ!なぁっーーーっ!・・・・・はぁはぁ、ごめんごめん笑 んで、結果は準優勝だった--って、あたしなんで語ってんの!もう恥ずかしっ笑」
と優菜は小柄な顔を手で覆い隠して、表情を分からなくする。
優菜 「優勝は霧ヶ峰中等部とかいう熱血高だよ笑。なんかあそこ高校は男子校になるんだっけ?中学は女子もいたけど、その子たち高校どこいったんだろ?あ、でも大会優勝つーことは推薦取れんのか・・・んじゃ吹雪学園とか?」
うー?と前髪をグシャグシャと掻き乱す優菜を前に私は硬直する。
霧ヶ・・・・峰だと・・・?