• テキストサイズ

過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第65章 男か女か








連行された執務室には、険しい表情で書類仕事をしている
エルヴィンと直立不動のままでいるミケがいた。


ナナシは今朝の事があったのでエルヴィンには
極力近寄らないようにして立った。


すぐ来いと命令した癖に一向に机から顔を上げないエルヴィンに、
ナナシがイライラしていると彼は暫くしてから万年筆を置き、
用件を話し始める。


「ナナシ・・・君を呼び出したのには理由がある。
ミケがたまたま聞き捨てならない情報を拾ってきてね」


・・・聞き捨てならない情報?何だそれは?

ナナシにはさっぱり身に覚えがなかったので首を傾げていると、
エルヴィンに促されてミケが口を開いた。


「今夜ゲルガー達と娼館に行く予定だったらしいな・・・」


ミケの言葉にギクリとする。
何でそれを知っているんだ?
ゲルガーとミケは仲が良いから、ミケも誘われたのだろうか?

いや、それよりも気になることがある。
まだゲルガー達との約束の時間にはなっていないはずなのに、
何故ミケは過去形で言ったのだろうか?






/ 1001ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp