過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第65章 男か女か
「・・・そう言えば、ミケが君の足を舐めたそうだね?」
「・・・・・・・・・・」
「一体足のどこを舐めた?」
「・・・そんな事、お主には関係ない」
「関係あるよ。私は君に誰かが触れる事が我慢ならない。
それが長年共にいる仲間であっても・・・」
エルヴィンは強引にまたナナシの足を掴み、
指でゆっくり肌を撫でた。
彼の目が笑っていなかったので、
余計ミケがどこを舐めたかなど言ってはいけないと
直感で悟る。
「どこだ?答えろナナシ」
「・・・言わない。言ったらミケに迷惑が掛かるだろう?」
今のエルヴィンに言ったら、ミケの身が危ないように
感じてしまって口を噤むと、エルヴィンは目を細めて
「・・・そうか」と言った。
そして徐にナナシの足を口に含む。
突然の奇行にナナシは自由に動かせる右足で蹴ろうとしたが、
エルヴィンにその足も掴まれ思考が停止した。
ナナシが硬直している間に、エルヴィンは指の先から間まで
丁寧にしゃぶり、クチュクチュと卑猥な音を立てながら
一本ずつ指を吸い上げる。
背筋をゾクゾクさせながら、ナナシはエルヴィンに
止めるよう懇願したが、彼からは冷ややかな目を向けられた。