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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第47章 『絶世の美女』と嫉妬












エルヴィンとハンジは夜遅くに兵舎に戻ってきた。
計画通りハンジは振られたが、多額の寄付を得ることが出来た。







―――そして『心臓』の情報も。




ハンジが貴族のボンボンから聞き出した情報によると、
以前ネクロフィリアの貴族が自慢していたそうだ。

「朽ちない死体を手に入れた」と。

どこの貴族だったか定かではないが、
そういう会合もあるらしいのでエルヴィンは今度
潜入するつもりでいる。


ナナシにどこまでの情報を開示するか思案しながら、
エルヴィンは彼の姿を探した。

兵舎の前ではモブリットやミケ、リヴァイ、ナナバが
出迎えてくれたが、そこにナナシの姿は無い。


ナナバにナナシがどこにいるのか尋ねてみたが、
彼女も「そういえば来てないね。どれくらいで帰ってくるか
教えといたんだけど」と苦笑いを浮かべる。

別に出迎える事が強制では無いが、
あれだけ情報を欲しがっていたのだから出迎えてくれても
良いだろうに・・・と思わなくもない。



ひょっとして出かける前にした意地悪に気分を害したのだろうか?


一部始終を見ていたナナバにあの時のナナシの様子を聞くと、
微妙な顔をされた。

彼女曰く「何を考えていたのかよくわからない」そうだ。

顔色が悪そうに見えたものの、それ以外は普通に過ごしていたらしい。


エルヴィンはそれに少しがっかりしたが、
気分を害していないのならそれでも良いかと考えた。





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