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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第47章 『絶世の美女』と嫉妬





「ナナシ、大丈夫?顔色が悪いよ」


化粧道具を片付けていたら、ナナバにそう声を掛けられて
ナナシは首を傾げた。

そんなに酷い顔色だろうか?

いつも病的に血色が悪いので気のせいではないのかと思ったが、
ナナバが心配そうにしているので軽口を叩くのは止める。


「・・・さっき、少し嫉妬した?」


・・・嫉妬?誰に?何故?

更に首を傾げたナナシに、ナナバは
「エルヴィンとハンジに」と答えをくれたが、
そう言われてもよくわからなかった。

二人共、顔の作りは整っているので黙っていれば
相当モテるだろう。

エルヴィンに至っては、団長という事もあり
ハンジよりも縁談の話が多そうだ。

結婚して子供がいてもおかしくない年齢だろうにと思った所で、
少しチクリとする。


エルヴィンが結婚して子供が出来たら、
自分への執着は終わるだろうか?


妄執を終わらせる事を願っていたはずなのに、
少し寂しいと思ってしまった。




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