過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第42章 買い物へ行こう☆
廊下に出るとハンジが目を丸くして、
ナナシが胸に抱えているエルヴィンの財布を見た。
「それエルヴィンの財布じゃん?どうしてナナシが持ってるの?」
「ちょうど良い所で会ったね、ハンジ。
ハンジも今日は非番でしょ?一緒に買い物行かない?」
ナナシの代わりにナナバがハンジと話し始め、
先程のやり取りを教えると彼女は腹を抱えて笑った。
「何それ、援交!?もしくはエルヴィンは
『血の繋がらないパパ』って奴?ウケる!」
「笑ってないで、ハンジはどうするの?
下着の替えとか無いって言ってたじゃない」
「この前ナナシに紐パン貰ったから良いかな~って・・・」
「洗い替えを買いなさいって言ってるの!良いから支度して来なさい!」
「はぁ~い」
ハンジを一行に加え、三人は街へ繰り出した。