第5章 止められない想い。【裏要素あり】
私たちは荒い息のまま、しばらく抱き合っていた。
私の足はガクガクと震え、悠に掴まりやっと立っている状態だった。
悠「…立てないよな?ここ、座って?」
悠は少し困ったような笑顔を見せると私を抱え、浴槽の縁に座らせた。
そして、悠は私の前にしゃがむと私の足を持ち上げ、甲にキスを落とした。
まだ熱の残る私の体はその感触にジワリと体を疼かせる。
悠「…好きだよ。俺の… 花音。」
「… 悠////。……大好きぃ///」
私は自分の頬が濡れているのに気づき、その原因は目から流れ出る涙によるものだと知る。
悠は私の涙に気づくと、柔らかく微笑んだ。
そして、手を伸ばすとそっと私の涙を掬う。
悠「花音は…泣いてる顔も、綺麗だね。」
そう言い、顔を近づけ唇が重なる。
触れるだけのキスの後、彼は流れる涙を吸った。
「幸せすぎると……涙…出ちゃうんだね…」
悠「ん…。そんな顔、俺以外に見せちゃだめだからな?」
彼の手は優しく私の頬を撫でる。
その感触が心地よくて私は目を閉じた。
悠「…軽く洗うからね?楽にしてて…?」
そう言うと悠は優しく壊れ物を扱うかのように私の体を洗った。
先程までの情事の熱が残る私の体は何度もビクリと反応するが、彼は変わらず優しく洗っていた。
私を全て洗い終えると、にこり、と微笑み、自らの肢体を洗い出す。
その美しい肢体を洗う姿を私はうっとりと見つめていた。
ーー悠の体……本当に綺麗……///
二人とも洗い終えると悠はバスタオルで私を拭き、そのままふわりと繰るんだ。
そして自身の体の水分を拭き終えると、私を姫抱きにし、リビングへと運んだ。
「……悠、ありがとう///」
未だ力の入らない私の体を彼に委ねると、悠はいつもの柔らかい笑顔で包み込んでくれた。
悠「……無理させちゃったね…?花音が、可愛くて、つい…ね」
悠はそっと私をソファに下ろすと、軽く触れるだけのキスをし、離れていった。
唇に残る微かな熱を指でなぞり、彼を待った。