第33章 年上カノジョ 〈灰羽リエーフ〉
黒「だったら……もう少し恋人らしいことしてやれよ?」
「……恋人らしいことって何?」
黒「……あー…例えば手繋ぐないでデートするとか、キスしてやるとかいろいろあるだろう普通。」
「……はぁ……普通って何?
皆同じことするから普通なの?私には私なりのペースがあるの。他人が押し付けないでよ…。
それに手は繋いだことあるし、帰りにデートもしたけど?」
うん。わかってたさ、最初から。黒羽がこういうヤツだってことは。
黒「……いや、リエーフから聞いたけどよ…あれはデートとは言わねぇからな?」
「…え〜そうなの?私はそのつもりだったのに。」
黒「まぁ…とりあえず、
少しはリエーフのことも気にかけてやれよ。アイツ結構気にしてるみてぇだし、そのせいで練習とか試合に影響するかもしれねぇからさ。」
「…あ〜〜もう。ホントめんどくさいなぁ男子って……。」
ムスとした顔で周りを見渡すと夜久にレシーブ練習をされているリエーフを見つけ
「夜久〜〜〜!!ちょっとリエーフ借りていい?」
夜「お、おう?」
「リエーフちょっとこっち来て?」
と言いながらリエーフを手招きした。