
雲ひとつない晴れた夏の日の朝でした。
潤
行ってきます。
潤母
行ってらっしゃい。
潤は中学校の部活、サッカー部の練習のために出掛けていきました。
玄関でお見送りを済ませた母は、それから洗濯に掃除にと家事をこなしていきます。
潤母
さてと。
お買いものに行きましょうかね?
それにしても、いい天気だわ~♪
こんな日は気分がいいわね~♪
智
お?
いい天気だな~。
出掛けるんか?
潤母
ええ。
お買いものに。
行ってきますね。
智
おお。
いてらー。
潤の母は、前掛けを外して、お買いもの籠の中に財布をいれ、いつもの通りに出掛けていった。
その日も、ただのひとつも違いなどなかった─。
智
それが、あいつを見た最後だな…。
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