
雅紀
え?…じゃあ、バアチャはそれからずっと帰ってきてないの?
智
ああ…。
あの日は土曜日で…おでは仕事が休みだった。
昼近くに起きて…
あいつを見送ってそれから飯食おうと…寝間着のまんま居間に行った。
居間から見える小さな庭に目を向ける智お爺ちゃん。
その視線の先には、ゆったりと風になびいて洗濯物が揺れていた。
和也
……。
雅紀
それでそれで?
智
卓袱台の上には食卓傘が被さった食事が用意されてた。
その隣に…茶封筒があって…その上に……指輪が置かれてた。
雅紀
うそっ?!
それって、、
和也
え?
智お爺ちゃんは目を細めて、ずずっと湯呑みのお茶を啜った。
雅紀
それで?
封筒の中には何が入ってたの?
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