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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第16章 雄英文化祭編




「声がデケェんだよ、てめぇら!!」



「だってお前、こんな状況で平然としてられるか!?」

「平然としてねぇだろうが!!」

「えっ、じゃあやっぱり意識してんじゃん!」

「上鳴ィ……てめぇ、ぶっ殺すぞ」

爆豪が睨みつけると、三人は慌てて口を閉じた。
しかし、遅かった。

「……ん」

肩の上で、彼女が小さく身じろぎする。
「……?」
ゆっくりと瞼が開いた。
そして、目の前にあったのは。
「……っ!?」
爆豪の顔だった。
あまりに近い距離に、一瞬、おもちは目を丸くする。
爆豪もまた、彼女と視線が合ったことで、妙に身体を硬くした。
数秒の沈黙。
やがて、彼女は自分が彼の肩に寄りかかっていたことに気づいたらしい。

慌てて身体を起こした拍子に、肩から頭が離れた。

「ご、ごめんね、爆豪くん。私、寝ちゃったみたい」

申し訳なさそうに微笑み、乱れたカーディガンを整える。

爆豪は、何か言いたげに口を開きかけたものの、
結局「……別に」とだけ答えた。


「そっか。じゃあ、私、部屋に戻るね。おやすみなさい」

「ああ」

何気ない挨拶を交わし、おもちはロビーを後にした。



その背中を、爆豪が追いかける。

「…………」

「…………」

その一連の流れを見届けた上鳴、峰田、切島は、三人そろって無言になった。


やがて、上鳴がぽつりと呟く。

「……爆豪、今追いかけてったよな?」

「行ったな」

切島が頷く。

「おいおいおい、マジかよ……! あのヤンキーが、自分から女子を追いかけるなんて……!」

峰田は両手で頭を抱えた。

「俺たち、歴史的瞬間に立ち会ってねぇか……?」

「声でけぇって。戻ってきたら殺されるぞ」

「それどころじゃねぇだろ! あいつ、絶対本気だって!」


三人のひそひそ話は、しばらく止まりそうになかった。
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