第33章 指輪の存在
「そっか…。思ってても遠慮して言えなかったのかも…」
「、もっと僕を求めて、欲しがってくれ」
「………零を…私だけのものにしたい」
「ああ。いくらでも」
「永遠に…」
「いいよ。返却不可だから覚悟しとけよ」
胸の奥にはまだ、零が目覚めずに辛かった日々の痛みが残っている。
指輪を見るたびに、きっとそのときの不安と悲しみを何度も思い出す。
だけど同時に、零がかけた“永遠の愛の重り”を思い出して、きっと笑いそうになる。
「……零」
「ん?」
「零がくれた呪いの指輪、一生大切にするね」
そう言って自分の指輪に軽く口づけた。
「それは、こっちに」
零は私の頬に手を添え、やさしく口づけた。