第29章 お見舞い
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「検査の結果は問題ないと思います。とくに後遺症も見られませんね。
目覚めたばかりで混乱していたのかも知れません」
目を覚ました後、診察にきた医師はそう言った。
「そうですか…、ありがとうございました」
は僕に代わってお礼を伝えて、病室は二人きりになった。
夢…………?
どこからどこまでが夢だ?
あんなにはっきりとした夢なんかあるのか?
「、悪いが記憶を整理したい。僕はいつ怪我をしてここに?」
「えっと…結婚指輪を買いに行った日のことは覚えてる?」
「あぁ。覚えてる。指輪の内側に結婚記念日と僕たちのイニシャルを掘ってもらった」
「うん。指輪を受け取った後に記念写真を撮るって言ってたことは?」
「それも覚えてる。とのウエディング写真を撮って寝室の壁に飾ってるだろ?」
「…………写真は撮ってないよ」
「!!?」
「二人で家具を買いに行った日、わかる?指輪を買いに行った次の日、零が“マットレスが柔らかすぎてすぐ目が覚める”って言って、買い替えることになったときのこと。」
「覚えてる。がソファも買い替えたいって言って、背中に酷いアザが…───!!
!痣は!!治ったのか!?
いや、違う。痣ができたこと自体が夢か…?」
「背中の痣って……?
それってソファでしたあとの…、あの痣のこと言ってる?
それならもうとっくに治ってるよ。
ふふっ、二ヶ月以上も前だよ?」
「治った…?痣ができたことまでが現実で、悪化したのが夢…」
「あの日の午後、零は私をマンションまで送ってくれたあと、そのまま仕事に向かったよね」
「あぁ。そうだった。」
「零は……そのあとから帰ってこなかった」
「!!?」