第28章 地獄から天国
「は着替えてきて。朝食は僕が用意するよ」
「えっ、いいよ…!着替えるのはすぐだから、零は仕事行く仕度して?」
「、僕のことはいいから。もう何十回も言ったはずだ」
「あ…うん」
「着替えたら座ってゆっくりしてて。夜中に何度も起きてたんだろ?
家事はしなくていい。僕がいるときは頼って。これも何回も言った」
「あ…はい」
「じゃあ行っておいで。僕の可愛い奥さん」
軽く唇を重ねてを送り出す。
「れ、零っ!糖度がすごい…っ!付き合ってたころより上がってるから!」
「当たり前だろ、離れてた七年分の割り増しがあるんだから」
「割増率も上昇してるよ!バグってない?!」
「バグってない。
『いつか家族が増えても、僕はのことを恋人として大切にするつもりでいる』っていっただろ。
どんどん惚れさせられてるだけだ。
ほら、早く行け。ゆっくりしてたら睦が飽きてぐずり出すぞ?」
言った直後に、睦が泣き始めようとする声を出した。
「……零の遺伝子、かしこすぎる。
話、理解したんじゃない?」
「くくっ。何でだよ。さっきのんだところならオムツだろ。僕が見るから」
「ふふっ、そうだね。ありがと。着替えてくるね」
「あぁ、急がなくていいよ。
…──ん?オムツじゃないな、ぐずっただけか?
どうした、睦。トレーニングが終わったのかー?強い男になるんだぞ?」
まだふにゃふにゃして首の座らない我が子を腕の中であやした。
、ありがとう
僕はすごく幸せだ
夢なら覚めないでくれ
この幸せを、手放したくない…………
【地獄から天国】