第24章 恐怖心
「……!!!! はっ、はっ、はぁ……」
なんだ……いまのは……
夢?
やけにリアルだったような
「零、どうしたの?」
「あ……悪い、起こしたか。」
「急に飛び起きるから、びっくりしたよ。
震えてる…?
それに、すごい汗……大丈夫?
怖い夢でもみた?」
「……そう、みたいだ。」
は僕を抱きしめて、「大丈夫だよ」と、背中を撫でた。
背中……?
「、背中を!」
「えっ?何、急に?背中がなに?」
の服を捲り、背中を見た。
なにも、ない…──?
「零、どうしたの?お腹冷やしたら駄目だから、服戻して?」
「あ…悪い。」
「まさか零の方が不安になってる?」
「ははっ、そうみたいだな。」
そうだった、は妊娠中だ。
二人の時間も欲しいと言いながらも、子どもを育てるのが楽しみで仕方ないようで妄想を爆発させていた。
きっと、早く子どもが欲しいと言った僕の我儘に、また付き合ってくれたんだな。
見た夢が衝撃的な内容だったせいか、引き込まれてすぎていたのか、
今の状況にも混乱しているみたいだ。
今……何月何日だ?
なぜ、こんなに混乱してる。
スマホを手に取り、日付を見る。
4月6日…… そうだったか?
あまりピンとこない。
でも確かに…、そんな気がしてきた。
スマホのロック画面には、
満開の桜の写真。
これは昨日と見たときに撮ったもの、だったはず。
寝室の壁には、教会で撮ったとのウエディング写真。
結局、写真のみではなく二人きりで式も挙げた。
本当に幸せそうに、笑ってくれていた。