第22章 幸せな日々
「よかった。誤解されたままにならなくて。」
「その人にも、好きだと言っていたのか?」
「え………それは、まぁ、言うよ。」
「愛してるって伝え合いながら抱き合うのか?」
「えっ!!? あ…それは……答えるの…? あっ…いや、まぁ…必要な雰囲気なら、それも言うかな…。」
「幸せだった?」
「待って何この質問…本当にいる?
ちょっ…と、その目やめて怖いって。
ごめん、自分でもこれはよくわからない。」
「誤魔化されると追及したく…──」
「誤魔化してはないっ!
何で言えばいいのか…── そんなにシンプルな感情じゃなかった。
それを全く感じないわけじゃないけど…。
ただ、愛してくれればくれるほど、同じ熱量で愛を返せない申し訳なさが…、っ…零を忘れようとして自分の気持ちを誤魔化す虚しさも混ざって…── たまに、苦しくなる。
零と愛し合っているときのような、何の混じり気もない純粋な幸福感に満たされることはないよ…。」
「ん……そう…か。
ごめん、話しにくいことを言わせて…。」
「これで聞きたいことは満足した?」
「まだある。」
「嘘でしょ?ふふっ。もういいじゃん。」