第21章 酔うと… ※
零は私から出た体液をやさしく拭き取った。かなりご機嫌に。
「ごめんね…、零にかかっちゃって…。」
「僕がしたことだから気にしなくていい。それに、嬉しいよ。…体、起こして。」
「んっ……」
上体を起こしてもらい、座っている零の上に座らされる。
かなり密着してるから、身体を眺められることはなくなって、さっきよりも恥ずかしさはないものの……零の顔がすごく近い。
ふつうでいい。ふつうがいい。ふつうにしてほしい!
そう思っているのが顔に出ていたのか、私の表情を見て零がクスクス笑って「どうした?」と聞く。
どうしたも何も…!
……言えない。これも恥ずかしいから嫌とは。
「ううん?何でもない。」
熟練の経験者ぶって、スンってしておいた。意味ないけど。
零は私の腰に手を回して、ギュウッと抱きしめてくれた。
私は零の首に手を回し、頭ごと抱き寄せる。
零が私の首元にいる。
なんか…、可愛い。愛おしい。
「、動いて?」
えっ?あ、これは私が動く系のやつ?
この姿勢でどんなふうに……。
さっき熟練の経験者ぶったばかりなのに、もう化けの皮を自ら剥がすしかないなんてっ!
「ごめん…えっと、どんなふうに……」
零はニヤっと笑って、すこし上目遣いでじっと私を見た。
うっ…!かっこいい……っ!!
思わず顔を逸らしてしまう。
「ん…っ、締まったな…?くくっ。どっちも分かりやすい反応。じゃあ、僕が動くよ。」