第17章 愛しつづけるよ ※
「もう一つある。」
「何だっけ?」
「赤井の車に乗るな。」
「おぉぅ……そうだったね。オーケーオーケー任せてよ〜。」
「僕の幸せのためなら、頑張ってくれるよな?」
「えっとー…、それって幸せと関係ある?」
「ある。」
「ふふふっ。じゃあ、叶えてあげるしかないね。」
「よかった。安心したから幸せになれた。」
そう言って、クスクス笑いながら私をギュッと抱きしめ、幸せそうに私の首筋にに擦り寄る。可愛い……
零の髪を優しく撫でると、目を合わせて穏やかに微笑んだ。
安室透の、貼り付けたような上辺だけの笑顔じゃなく、感情のこもった優しい降谷零の笑顔が、私だけを見ている。
この笑顔を見られることが、すごく幸せ…──
零は優しく口付けを落とし、いつものように愛の言葉を囁いた。
もう何百回、この言葉を伝え合ったかわからない。
その想いが自然と溢れ、止まらなくなる。
やっぱり零に抱きしめられると心が温かい。
幸せで泣きそう…。
「…僕は今、すごく幸せだ。」
零も同じ気持ちでいてくれていたことが、たまらなく嬉しかった。
ポロポロと涙がこぼれ落ち、零が私の涙に口付ける。
「零……私も、すごく幸せだよ。愛してる。ずっと、この先も、零のこと愛しつづけるよ……」
【愛しつづけるよ】
fin.