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クズでごめん、

第1章 LazyGirl


「あんたの性格も大概だからね。普通振っといて来る?」
「実際来たら入れてくれるじゃん」

ドヤ顔で開き直る元カレに、私はサラッと言い放った。
「挿れてるのあんたじゃん」
「……そういうくだらないシモネタぶっ込むなよ」
眉をひそめて嫌そうな声を出す彼。

 私の悪戯心に火がつく。
もう私は可愛い彼女じゃないんだから。
取り繕おうなんて思ってないことをはっきりと見せるだけ。
 
「じゃあ、また挿れとく?」
「お前さ、そういう誘い方色気ねえよ」
溜息混じりに文句を言う綺麗な顔を見下ろして、私は心底あきれ顔を作る。
文句を言いながらも私の腰に彼の腕は巻きついたままだ。
 
「あんた、マジ面倒くさいね。振られて正解だったわ」
「……っ、お前ホント言いたい放題だな!」
悔しそうに顔を歪めながらも、彼は私のタバコの苦い匂いに包まれたまま。
そのま乱暴に、ベッドサイドで座っていた私の腕を引いて、
私をシーツの上に戻した。
唇を塞ぎにくる彼から私のタバコの味がした。


彼の意志で手放したはずの私、だけど彼は多分手放しきれてない。
そして私は手放されても手放されなくても、ただここにいるだけ。

 
彼が来たいと思う限り、私はここで彼を待ってしまうのだろう。
付き合う前から、そして、付き合っていた時とも変わらず。
 
別に、来てほしいわけじゃない。
来たいなら来ればいいと思っているだけだ。
 
こうして隣にいて、勝手に煙草を吸って、アイスを食べて。
たまに鬱陶しいことを言って、私が適当に返す。

だから、来るなら来ればいい。 来なくなったら、そのときはそのとき。
 
彼が幸せなら、それでいいと思う。 私がそこにいても、いなくても。
たぶん、それだけのことだ。
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