【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌- の短編集
第3章 夢主親衛隊、緊急決起集会
――なぜラビなのか、徹底討論会――
黒の教団本部、任務報告書保管室の隣にある小さな休憩室。
普段は、任務帰りのファインダー達が固いパンを齧ったり、泥だらけの靴を乾かしたりするだけの場所だった。
けれど、その日の夜。
部屋の中央に置かれた長机を囲み、十数名のファインダー達が異様なほど真剣な顔で集まっていた。
机の上には、冷め切ったコーヒー。
書き掛けの報告書。
そして、誰が用意したのか、乱雑な字で書かれた一枚の紙が置かれている。
緊急議題:何故、さんの恋人がラビなのか。
沈黙。
重苦しい沈黙。
やがて、一人の若いファインダーが、震える拳を机へ叩き付けた。
「……納得出来ない」
その言葉を皮切りに、部屋中から低い呻き声が上がる。
「分かる」
「分かるぞ」
「俺もずっと言えずにいた」
「何故だ……何故、よりによってラビなんだ……!」
悲痛な声が響き渡った。