【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌- の短編集
第2章 【番外編】恋人の手料理は、森の味
すると。
が小さく眉を寄せた。
「……やっぱり、もっと練習した方がいいのかしら」
その瞬間。
ベッドの上で死にかけていたラビが、勢いよく跳ね起きた。
「いや待って!!」
全員がびくっとする。
ラビは青白い顔のまま、の両肩を掴んだ。
「次は!! オレも!! 横に付いて一緒に作るから!! 一人でやっちゃ駄目!!」
「……?」
はきょとんとしている。
神田が深々と溜息を吐いた。
「もう手遅れだろ、馬鹿ウサギ」
その夜。
黒の教団では、“を一人で厨房へ入れるな”という新たな禁則事項が、科学班を中心に静かに共有された。