第10章 男同士〜恋敵の誓い〜
注文した飲み物と食べ物が届いて2人で、お疲れ様の乾杯をする。
2人で「「お疲れ。乾杯」」
カチンと鈍い音がする。
勇斗君「じゃあさ・・・」
勇ちゃんは、つまみの焼き鳥を一口頬張って聞いて来る。
勇斗君「諦められるの?」
太智君「・・・えっ?」
勇ちゃんにそんな事を聞かれて ちゃんの事を思い出す。
楽屋のトイレで嘔吐した時、本気で心配してくれて俺が落ち着くまで嫌な顔一つしないで、ずっと背中をさすってくれた優しい手。
楽屋で頭を撫でたら恥ずかしそうに顔を赤くしてたちゃん。
俺の名前を呼んだ時の優しい声。
無意識に笑った笑顔。
全てが愛おしい。
ちゃんの事・・・俺は諦められるのか?
太智君「・・・ごめん・・・無理だ」
勇斗君「やっぱりな・・・そんなに好きなんだな(笑)」
呆れた様にピールを飲んで目尻を下げる。
太智君「笑うなよ。今まで、こんなに好きになった人なんていなかった(汗)」
勇斗君「初めての本気の恋か・・・」
俺もつまみを食べてビールを一気に飲み干す。
太智君「・・・勇斗は?」
勇斗君「何が?」
太智君「ちゃんの事、好きなんだろ?」
勇ちゃんも一気にビールを飲み干す。
勇斗君「あぁ、本気で好き。好き過ぎて可笑しくなる。今も本当は太智の事、殴りたいもん。」
勇ちゃんは、飲んで空になったビールジョッキをテーブルにガンと置く。
太智君「勇ちゃん・・・目が恐い(汗)」