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彼女はボクに発情しない

第9章 ボクと歌姫たちの三重奏


力が抜ける・・・、身体が崩れないように、いったんテーブルに手をついて、呼吸をなんとか整えようとする。お願い、あと1球・・・。残った理性を総動員してなんとかサービスを打とうとする。

だが、その瞬間、私の手はぐいと引かれた。

「ごめん、、貧血気味みたいなんで、あっちで薬飲ませてくる〜」
「ちょっと!試合は?」

もうすでに私の意識はふわふわと夢のような世界を漂うような状態になっていた。こうなるともう自分が何を言って何をするのか、コントロールが殆ど効かない。

世界は薄いオブラートに包まれたようになっていて、周囲で起こってることもよくわからなくなる。ただただ熱い欲望が体の奥から湧き出てきて、それに従うことしか考えられなくなる。

何か、遠くで誰かが話す声が聞こえる。そんな様子をぼんやりと感じながら、私は誰かに腕を引かれるまま移動をした。
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