第3章 愛する人に捧ぐ鎮魂歌
【Requiem for a Lover】
『行っていい』と言われたものの、心配だったので、ボクは建物の陰に隠れ、スタ◯からが出てくるのを待った。そして、彼女が家まで無事にたどり着いたことを確認し、そこでやっと安心した。
経験上、彼女は1回発情するとしばらく発情しなくなる。なので、特に心配ないとは分かっているのだが、そこは理屈ではない。今までなかっただけで今日もないとは限らないじゃないかと思う。
「あら、おかえりなさい」
僕の家は住宅街にある建売一戸建てである。の家もほぼ同じ作りだった。玄関を入ると気配を察したのか母親が顔を出す。
「ただいま・・・」
ああ・・・疲れた・・・とにかく休みたい。
ボクは二階にある自室に上がると、バタンとベッドに倒れ込んだ。
ああ・・・でも、『アレ』洗わなきゃな・・・。
そう、さっきをイかせたバイブレーターをきちんと洗浄し、消毒、次に備えなければならない。のアソコに入るものだ。バイ菌がついていたら大変だ。
一度横になり、重くなった体を強引に叩き起こす。フラフラとリュックから性処理用品ボックスを取り出す。ハンカチに包まれたピンクの張型とアルコール消毒薬を小脇に抱え、一階の風呂場を目指す。
家族に見られるわけにはいかない。そう思ってゆっくり歩いていたのだが、折悪しく、1階のリビングから顔を出した妹の風香とばったり目が合ってしまった。
「陽、何してんの?」
「ああ・・・暑くて汗かいたからシャワー浴びようかと」
適当にごまかす。風香はふーんと一言言うと、興味なさそうにまたリビングに引っ込んだ。
よかった・・・。
脱衣所でさっと洗って部屋に上がろうと思っていたが、ああいった手前シャワー浴びないわけにはいかないだろうと思い、服を脱ぐ。ついでに張型も風呂場で洗ってしまおう。
ハンカチを洗い物入れに入れ、張型を取り出す。全長23センチほど、太さは大体3.6センチ、材質はシリコンで程よく柔らかい。ピンク色で卑猥なちんこの形をしている。本当は振動機能などもあるが、音がするのでほとんど外で使うことはなかった。
石鹸をよく泡立てて隅々まできれいにする。
こんな長いのが、あのの・・・マンコに・・・。