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彼女はボクに発情しない

第9章 ボクと歌姫たちの三重奏


☆☆☆
1階のエントランスにはすでに優子とルリがいた。ボクらが合流すると程なく弦次もやってきた。弦次は、黒のTシャツに金色のネックレス、少しダボッとしたブラウンのパンツを履いていた。頭には野球部らしく、ヤンキースの野球帽だ。黒い小さめのショルダーバックもなかなか洒落ていた。

優子もルリも、それなりに可愛らしい格好をしており、ちょっと、自分のファッションセンスの無さが際立ってしまっていたが、気にしないことにした。

「さて、みんな集まったわね。じゃあ、行きましょう」

まず何やる?と頭を突きあわせて考え始める。ここは、ボウリング、カラオケ、ゲームセンター、ビリヤードやダーツなど、様々なスペースがある。それぞれ料金はかかるが、今日はあまり混んでいないようだし、どの順番でどう遊んでも良さそうだ。

「俺バッティングやりたい!」
弦次が言う。まあそりゃそうだろ。お前さんのお得意だ。ルリちゃんにいいところ見せたいんだろ?

「私はカラオケ行きたいなー」
優子が言う。前のカラオケは優子発案だったのかな?

「私はダーツがいいな〜。高山くんは?」
え?ボク?・・・・そうだな・・・。ちらっとの様子をうかがう。は何がやりたいだろう。できればが参加しやすいやつがいいな・・・。

「ぼ・・・ボーリングかな?」
「わ・・私も・・・」

票が割れた。さて、どうしようか・・・。

うーん、皆で考える。そうだ!とルリが突如大声を上げた。

「はいはーい!!いいこと考えました!それぞれ自分の推しゲームを出し合って、それで勝負するってのはどう?」

どういうことだ?つまり、それぞれ自分が得意なゲームを決めて、5つのゲームで勝負するってことかい?

そこまではわかったのだが、次のルリのセリフで一同は驚愕する。

「でさ、優勝した人は、他の人を指名して1日デートできるってのはどう?」

な・・・なんじゃそりゃー!
そんなの、みんなが承知するわけ・・・

ない、と思ったが、優子は顔を赤らめてうつむき加減ながらも嫌そうではないし、弦次は自分が勝ったらルリとデートできるからか嬉しそうにしている。
ルリは言い出しっぺなので、当然やる気満々だ。
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