第28章 組曲:月下の夢 ”朱い月”
優子ちゃん、大槻さん、霧島くん、一緒にゲームしたり、カラオケしたよね。
嬉しかったよ。楽しかったよ。
そして、陽太・・・。
ダメだ・・・あなたとのことは、いっぱいありすぎて、思い出しきれない。
空気よりも、大地よりも、そこにあるのが当たり前の存在だった。
言葉が、でなくなってしまった。肩が震える。涙が、あふれてきた。
「さん・・・」
佐伯先生が肩にそっと手をおいてくれる。
「ここで・・・得たことは、私の大切な宝物です」
皆が拍手をしてくれた。そして、優子ちゃんが、皆からだと寄せ書きと記念品の入った紙袋を渡してくれた。