【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第18章 パーティー×初恋×五条
――パーティー当日。
「……」
「憂太くん?」
「……」
「憂太くん?」
乙骨は言葉を失っていた。
玄関先。
待ち合わせの時間。
準備を終えたが姿を見せた瞬間から、ずっと固まっている。
淡い色のドレス。
まとめられた髪。
控えめなアクセサリー。
派手ではない。
けれど。
目を奪われるほど綺麗だった。
「……うぅ」
「?」
ようやく発せられた言葉に、が首を傾げる。
乙骨は両手で顔を覆った。
「ちょっと…綺麗すぎる……かも…」
「えっ」
「本当に…大丈夫…?」
急に真顔になる。
「知らない人について行ったらだめだよ」
「うん」
「飲み物も気を付けて、最近そういう危ない人もいるらしいから。」
「うん」
「あと」
まだあるらしい。
「えっと……」
真剣に考え込む。
「それから……」
「ふふっ」
思わず笑ってしまう。
乙骨は心底心配そうだった。
まるで初めて一人で遠出する子どもを送り出す保護者みたいだ。
「大丈夫だよ」
そう言って微笑む。
すると。
乙骨は少しだけ肩の力を抜いた。
「……うん」
小さく頷く。
それから。
少し照れたように目を逸らした。
「ちょっとだけ妬けます…」
乙骨は改めてを見る。
まっすぐに。
優しく。
「でも、本当に綺麗です」
その言葉に。
は思わず笑った。
「ありがとう」
「本当に!…気を付けてね」
その時だった。
はふと左手へ視線を落とす。
薬指。
そこにある指輪。
「あ」
「?」
「これ」
そっと外す。
乙骨が目を瞬いた。
「預かっておいてくれるかな?」
パーティーの趣旨を考えれば、その方がいい気がした。
乙骨は差し出された指輪を受け取る。
とても大切そうに。
「もちろん」
そして柔らかく笑った。
「帰ってきたらつけてあげますね」
その言葉にも自然と笑みを浮かべる。