【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第17章 テスト×約束×伏黒
「蘆屋先生」
後ろから呼び止められる。
振り返ると、そこには伏黒が立っていた。
「ん?」
「このあと時間ありますか」
は一瞬だけ考える。
特に急ぎの予定はない。
「うん、大丈夫だよ」
そう答えてから首を傾げた。
「何かあった?」
すると伏黒は少しだけ視線を逸らす。
「聞きたいことがあって」
その言い方には小さく瞬きをした。
任務の相談だろうか。
「そっか」
は柔らかく笑う。
「じゃあ職員室でいいかな?」
「はい」
伏黒が頷く。
二人は並んで教室を後にした。
夕方の廊下は静かだった。
窓から差し込む西日が長い影を落としている。
外からは虎杖とウシオの声が聞こえてきた。
は教材を抱えながら歩く。
隣では伏黒が無言でついてくる。
不思議と気まずさはない。
しばらく歩き、職員室の前へ辿り着く。
「どうぞー」
扉を開ける。
中は思いのほか静かだった。
は自分の席へ向かうと、隣の椅子を軽く引いた。
「ここどうぞ?」
伏黒は短く礼を言って腰を下ろす。
その様子を見ながら、も自席へ座った。
机の上には相変わらず資料の山。
報告書や授業計画書が積み重なっている。
「ちょっと待ってね」
そう言いながら資料を手早く整理し始める。
すると伏黒が辺りを見回した。
「他の先生は?」
職員室には誰の姿もない。
いつもなら誰かしらいるはずなのだが。
は書類を揃えながら答える。
「あぁ、五条さんは明後日まで戻らないよ」
一枚ずつ資料をファイルへ挟む。
「夜蛾学長は京都」
続けながら、机の端に積まれていた書類を脇へ移した。
「明日の朝には戻るって聞いてるけど」
「そうですか」
「うん」
最後の資料を棚へしまう。
「他の事務員さんは定時だから、もう上がったんじゃないかな」
窓の外を見ると、空はすっかり夕暮れ色に染まり始めている。
職員室には紙をめくる音だけが静かに響いていた。
はようやく片付けの手を止める。
そして伏黒へ向き直った。
「それで?」
小さく首を傾げる。
「聞きたいことって?」