第16章 ★
せっかく借りたのだから少し読んでみよう。
そう思いながらページを開く。
一ページ。
二ページ。
思ったより面白い。
夢中になったまま歩く。
どん。
「きゃっ!」
足が何かに引っかかる。
体が前へ傾く。
「おっと」
腕を掴まれた。
見上げるとゾロがいた。
倒れそうになったみかを片手で支えている。
「本読みながら歩くな」
「ご、ごめん!」
その瞬間だった。
「てめぇマリモ!!」
サンジが飛んでくる。
ドゴッ。
「ぐはっ!?」
ゾロが吹っ飛んだ。
「何しやがるクソコック!!」
「何触ってやがる!!」
「転ぶの支えただけだろうが!」
「うるせぇ!」
「私がいけないの!」
みかが慌てて声を上げる。
「本読みながら歩いてたから!」
「みか!どっか打ってねぇか!?」
「打ってない!」
「本当か!?」
「本当!」
「痛ぇところは!?」
「ないって!」
少し離れた場所で見ていたナミが口を開く。
「ほら」
「何がだ」
「過保護」
「違ぇ」
「違わないぞ」
チョッパーが頷く。
「違わねぇな」
ウソップも頷く。
「違わないわね」
ロビンまで言った。
「お前らな……」
後ろでゾロが起き上がる。
「てめぇ…」
ゆっくり刀に手をかける
「斬らせろ」