第16章 ★
図書室の扉を開ける。
静かな空気の中で、ロビンはいつもの席に座って本を読んでいた。
「あら、みか」
「ロビンさん」
みかは本棚を見回す。
「何か本借りてもいい?」
「もちろんよ」
ロビンは栞を挟んで本を閉じる。
「どんなものが読みたいの?」
「んー……」
みかは少し考える。
「難しくないやつ」
ロビンが小さく笑った。
「そう」
本棚へ向かい、何冊か取り出す。
「これは?」
みかは表紙を見る。
「難しそう」
「これは?」
「もっと難しそう」
「これは?」
「絶対難しい」
ロビンが少しだけ考え込む。
「そうね……」
別の棚へ向かう。
しばらくして一冊の本を差し出した。
「じゃあこれはどうかしら」
みかは受け取る。
ぱらぱらとめくる。
「読めそう!」
「よかった」
「ありがとう、ロビンさん」
本を抱えたまま、みかは図書室を後にした。