• テキストサイズ

かるら怪談

第43章 みえないこども


 女の子は相変わらず佇んで、こっちを見ています。
 微動だにしないで・・・

『見えていない?』

 A子は「あれが見えないの?」という言葉をぐっと飲み込み、「なんでもない」と答えました。
 なんとなく、これ以上触れてはいけない、と思ったのです。
 その後、L子は自分のアパートに帰り、それを見届けて、A子は逃げるように家に走り帰ったということです。

『あれは一体何だったの?』

 夫に相談しようにも、どう言っていいかわかりません。自分に見えていた子どもが、もう一人の人には見えていなかった。下手したら正気を疑われかねません。
 結局、A子は誰にもその時のことを話すことが出来なかったそうです。
/ 228ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp