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かるら怪談

第39章 ずるい


☆☆☆
それから半年近くがたった。
B子の怪我もすっかり癒え、日常生活が普通に送れるようになってきた。少し前までは、毎日のようにK子のことを思い出しては涙を流していたが、次第に事故のことを思い出すことも減っていった。

この間も、件のアーティストのライブは開催されていたが、B子は事故の記憶を思い出してしまうからと、そこに行くことを避けてきていた。しかし、半年の月日が経って少し気が変わってきた。友人のN子から誘われたのもあるかもしれない、久しぶりにライブのチケットを買ってみたのだ。

そして、いざ買ってみるとやはり楽しみになる。
週末にライブがあると思うだけで日々の生活が生き生きとするようだった。
ああ、自分はやっぱり彼らの事が好きなんだなーと実感した。

そんなライブまで、あと10日と迫ったある日、B子は夢を見た。
K子の夢だった。

夢の中でK子は
『私もいきたかったのに』
『なんでBちゃんだけ』
『一緒に来てくれるよね?』
と訴えていた。

ああ、K子も一緒にライブに行きたかったのか・・・と思ったB子だったが、この時、咄嗟に『断らなきゃ』と感じたそうだ。

なので、K子に、『私は一緒には行けない』と言った。
それを聞いたK子は、とてもがっかりした顔をしていたそうだ。

目が覚めて、妙な夢を見たものだと思ったが、夢はその日限りだったので大して気にも止めず、またライブを楽しみにする日々を送っていた。
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