緋色の海に溶ける蜜情 【ONE PIECE 赤髪 R18】
第11章 正義の鎖に堕ちる
涙目で男を睨みつけ、は精一杯の強がりを口にする。
「っ……海軍の人が、こんな卑怯なことしていいわけ……!? 恥ずかしくないの!?」
しかし、男は反省するどころか、彼女の強がりを嘲笑うように不気味な笑みを深めた。
「ハハハ! 恥ずかしいだと? 勘違いするなよ、お嬢さん。お前はただの犯罪者……海賊の女相手なら、正義の名のもとにどんな非人道的な真似をしようが、何をしても許されるのさ」
男の言葉には顔を血の気が引いたように真っ青にさせた。
正義を掲げる海軍が、自分に対して何をしてもいいと平然と言い放ったからだ。
「……まぁ、安心しろ。何も無駄に苦しめたいわけじゃない」
男は顎を掴んでいた手を離すと、ニヤニヤと嗜虐的な笑みを浮かべながら彼女の顔を覗き込んだ。
「赤髪の弱点や隙を吐き出し、奴をこちらの張り巡らした罠へと誘き寄せる手助けをしてくれるなら……解放してやらなくもないぞ? どうだ?」
シャンクスを裏切れという悪魔の打診。
だが、は即座に強い眼差しで男を睨みつけた。
「……絶対に、嫌……! シャンクスさんを売るくらいなら、死んだ方がマシよ……っ!」
「ふん、健気なことだ。だが、その威勢がいつまで持つかな?」
男は深いため息を吐くフリをすると、冷酷な目で彼女を見下ろした。
「言葉で聞かないなら、身体で直接解らせるしかないな……」
男が腰のから取り出したのは、しなやかで黒光りする一振りの革の鞭だった。
シュッと風を切る音と共に、バシィィンッ!! と冷たい石畳の床へ叩きつけられる。
凄まじい衝撃音が牢内に響き渡り、は「ひっ……!?」と小さく悲鳴を上げて身体を竦ませた。
「くっくっく、いい顔だ。実にいたぶりがいがありそうだ」
男はいやらしく舌舐めずりすると、逃げ場のない彼女の背後へとゆっくり回り込んだ。
頭上から吊るされた鎖が、彼女の不安を映すようにジャラジャラと揺れる。
「まずは……その生意気な尻から躾けてやろう」