第6章 悪魔
☆☆☆
「これ・・・悪魔と少女はこの後どうなったの?」
話し終えたユメノに、ボクは思わずそう尋ねていた。
「どうなったら、いいと思います?」
しかし、ユメノに逆にこう尋ねられてしまった。
「もし、この話の続きを作るとしたら、貴方様ならどうしますか?
人を喰らう悪魔を蘇らせた少女は魂を取られて死んでしまう?
それとも、別の終わり方を考えられますか?」
ボクは、うん・・・と考え込んだ。
お話はとてもキレイで、情景が浮かぶようだった。
でも、少女が悪魔に魂をとられて死んでしまう、というのはなんだか納得ができなかった。
「最後の願いは・・・いったい誰の願い・・・だったんだろう?」
ふとそう漏らした。
ユメノがくくくっと含み笑いをした。
「いいですね、それ。
もしよろしければ、このデビルのカードを差し上げましょうか?」
んんっ!
いつの間に部屋に入ってきたのだろうか、
ユメノのセリフに重ねるようにツクミが咳払いをした。
どうやら、カードを貰うな、という意味らしい。
「おやおや・・・厳しいお目付け役がいらっしゃるようで・・・
でも、たとえカードがなくとも、貴方様なら、
今夜の夢の中で、お話の続きを見られるかもしれませんよ?」
それはきっと美しい物語になるでしょうね・・・。
そんな不思議なことをユメノが言った。
そして、にこやかに手を振って、こう続けた。
「では、また夢の購入をしたくなったらおいでください。
その時は、ツクミなしで来てくれると、私は嬉しいですね」
「そんな時は来ないので、ご安心を!」
ピシャリと告げて、ツクミがボクの手を引く。
ボクはまだ少し混乱したまま、占いの館をあとにすることになった。