• テキストサイズ

幻想遊園地

第6章 悪魔


☆☆☆
「これ・・・悪魔と少女はこの後どうなったの?」
話し終えたユメノに、ボクは思わずそう尋ねていた。

「どうなったら、いいと思います?」
しかし、ユメノに逆にこう尋ねられてしまった。

「もし、この話の続きを作るとしたら、貴方様ならどうしますか?
 人を喰らう悪魔を蘇らせた少女は魂を取られて死んでしまう?
 それとも、別の終わり方を考えられますか?」

ボクは、うん・・・と考え込んだ。
お話はとてもキレイで、情景が浮かぶようだった。

でも、少女が悪魔に魂をとられて死んでしまう、というのはなんだか納得ができなかった。

「最後の願いは・・・いったい誰の願い・・・だったんだろう?」

ふとそう漏らした。
ユメノがくくくっと含み笑いをした。

「いいですね、それ。
 もしよろしければ、このデビルのカードを差し上げましょうか?」

んんっ!

いつの間に部屋に入ってきたのだろうか、
ユメノのセリフに重ねるようにツクミが咳払いをした。

どうやら、カードを貰うな、という意味らしい。

「おやおや・・・厳しいお目付け役がいらっしゃるようで・・・
 でも、たとえカードがなくとも、貴方様なら、
 今夜の夢の中で、お話の続きを見られるかもしれませんよ?」

それはきっと美しい物語になるでしょうね・・・。

そんな不思議なことをユメノが言った。
そして、にこやかに手を振って、こう続けた。

「では、また夢の購入をしたくなったらおいでください。
 その時は、ツクミなしで来てくれると、私は嬉しいですね」
「そんな時は来ないので、ご安心を!」

ピシャリと告げて、ツクミがボクの手を引く。
ボクはまだ少し混乱したまま、占いの館をあとにすることになった。
/ 65ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp