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淫夢売ります

第44章   オートマータ


☆☆☆
振り返ると、どうやらここは何処かに続く通路のようだ。数メートル行ったところに扉があった。

バル・マスケ、とは『マスカレード』・・・つまりは仮面舞踏会という意味だ。それでこの仮面・・・あの扉の向こうが舞踏会場だとでも言うのだろうか?
そして、ジュエとは「おもちゃ」という意味だ。仮面舞踏会におもちゃというのはなんだか不思議な気がする。

そして・・・『店内では服はそのままでも、脱いでしまっても構いません』って・・・
一体どういう意味だろうか?

考えながら、私は扉にたどり着く。一瞬躊躇するが、扉に手をかけ押し開いた。

「ん・・・あ♡・・・もっとぉ・・」
「あっ♡あっ♡あっ♡・・・ん・・・あん♡」
「すっげーぐちゃぐちゃだ・・・」
「いや・・・言わないで・・・あん♡」

薄暗いホールの中、あちこちに置かれたソファやマットの上では仮面を付けた人々が交わっていた。

ぺちゃぺちゃ・・・くちゅくちゅ
ずちゃずちゃ・・・
パン、パン、パン!

声だけではない。いたるところから響く水音や人の身体と身体がぶつかり合う音が響く。
なにが起こっているのか、経験の少ない私でもさすがに分かった。

しばらく呆然と立ち尽くしていたが、目が慣れてくるとますます状況がよく分かってくる。交わっている人たちは、皆それぞれ思い思いのベネチアンマスクを身につけている。全裸の人もいれば、下半身だけ裸だったり、服を開けているだけの人もいる。

組み合わせも様々だった。男女で交わっているのはもちろん、女性と女性で絡み合っているカップルもあれば、男性が男性の性器を舐めていたりもした。また、女性が二人の男性に抱かれているように見えるブースもあった。

そして、バーカウンターのようなところでただお酒を飲んで周囲で繰り広げられている狂宴を眺めている人たちもいる。

一体・・・何?なんなの!?

「おや!新入りですね・・・お嬢さん、お名前は?」
呆然としているところに、話しかけられた。
はっと気が付き、そちらを見ると、タキシードを着て鼻から上を覆うタイプの狐の形のマスクをつけた男性がカクテルグラスを差し出してきた。
「えっと・・・私は・・・高・・・」
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