第42章 開く扉
ああ・・・ユミ・・・ユミ・・・
横になっているユミに手を伸ばす。
身体が自由に動かない。それでも、ユミに触れたい一心で、手を伸ばした。
ユミもまた、そんな私に気づいて、手を伸ばしてくれる。
互いの手が触れ合い、指が絡み、しっかりと握り合う。
「ユミ・・・」
「裕美」
抱きしめ合い、私たちは目を閉じる。
ただ、互いの肌を感じあう、幸せな時間。
ユミの鼓動が胸に伝わってくる。
ユミを抱きしめて、この胸にあふれる幸せを噛み締めながら、私はやっと思い出した。
私の、本当の気持ちを・・・そして、同時に、あの樹の下で何があったのかを。
「ユミ・・・」
「なに?」
「私・・・わかった・・・ううん、思い出したの」
目を開くと、ユミが私を見つめていた。
その目は優しい笑みを浮かべていた。
「うん・・・」
「私、あの日、告白したんだった」
そう、小学校3年生の7月18日。
私は、クラスメートで、ずっとずっと好きだった人に、
磯貝紀美子ちゃんに
告白をしたのだ。