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【ワールドトリガー】Tone in full glory

第5章 欲しいもの





自転車置き場に停める。
自分の、自転車。
嬉しい。
自然と頬が緩んでしまう。


「ほな、俺はこれで」
「うん、今日はありがとう」



カノンは、
空いているとき、教えてねと言い。
嬉しそうに、手を振る。



「かなんなあ…………」
「なにがです?」



風間隊、歌川。
任務後のようで、
少し離れて風間と菊地原もいる。



「あのひと、可愛ない?」
「え?ああ、…………」



自転車置き場に視線をやる。
カノンは、まだその場にいて。
しゃがんで、自転車を眺めていた。


「なんか、わかります」
「せやんな」


菊地原は、趣味悪いですね。
そう言い残し去って行く。


風間はちらりとカノンへ視線を向けたのち。
黙って入り口の方へ歩いて行った。





思う存分自身の自転車を眺めたのち。
建物内に入ると。
スマホの電子音が聞こえ、手に取る。


遊真であった。
ちょうどいい。
自転車を買ったことを報告する。
すると、即座に電話が。


「いつ買ったの?」

「今日」


思い切りよすぎ。
だって、遊真くん乗ってたでしょ。
私も欲しかったんだもん。


「乗れるようになったら、一緒に何処かいこう?」


しょうがないなあ、付き合うよ。
本当?わたし、頑張るからね。


完全に、恋人同士のような会話。
通りすがりの者たちは、
ああ、空閑だな。と思いスルー。


そのとき、生駒が通りかかり。
あっ、話しかけよう。
そう思った瞬間。



「隠岐くんがね、教えるって言ってくれたの」

「!?」



へえ、そうなんだ。
面倒見いいね、隠岐せんぱい。
買うときもね、色々手伝ってくれたの。



立ち尽くしている生駒。
そこにおると、邪魔ですよ。
真織に突っ込まれ、項垂れていた。




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