第18章 会長の秘密(ホークス)
イっちゃうなんて思う暇も与えられない程に、啓悟の腰の動きが速くなっていく。
「ん、んぅ、んむっ、ふっ……ぷはっ」
唇が解放されて、私はひゅっと酸素を吸い込んだ。
「はぁっ、啓悟っ、らめ、イくっ……イっちゃうのっ……!」
「っ、はぁ……いいよ、イって」
そう言われた瞬間、ズンっと奥の奥、当たっちゃいけないんじゃないかと思う所に熱を当てられて、私の視界も思考も真っ白に弾けた。
「あ、あぅっ、や、あぁぁあぁっ!」
私はまたしても簡単に絶頂を迎えてしまった。
ビクビクと、ナカが啓悟のモノを締め付ける感覚を感じていると、啓悟がぶるっと身震いをした。
「……っ、く……ぅ……!」
私の身体をかき抱いて、彼は私のナカに吐精した。
ゴム越しに温かい感触がじんわり広がって、お互い充足感を覚えたのか力が抜けていく。
啓悟が、抱いていた私の身体から腕を解いた。
「やば……すっごい、気持ちよかったんだけど」
「……うん……」
私も、なんだかんだで気持ちよかった……
なんでだろ……
そんな事を思っている間に、ずるりと秘所から男根が抜かれる。
「んっ……」
抜かれた感覚にすら、また感じてしまう。
これ……
もしかしたらもう1回……なんて……?
この甘い時間がまだ続くと期待しかけたその時、啓悟はベッドに座り直すとテキパキと事後処理を始めた。
2回目……なし……?
期待が外れた事をちょっとだけ残念に思いながら私も起き上がると、すっかり服を着こんだ啓悟が口を開いた。
「ごめん、ちょっと出かけてくる」
「……はぁ……」
それしか、言葉が出なかった。
こんな時間に、しかもこんな事をした後に一体どこへお出かけになるというんだろうか。
いや、分かってる。
例のキャバクラだ、という事は。
「すぐ帰ってくるから」
そう言い残して、啓悟は寝室を出て行った。
独りベッドに残された私は、色々考えを巡らせた。
ちょっ……
妻よりキャバ嬢の方が大事か……?
いや、待てよ。
冬美さんの言う通り、なんか事件にでも巻き込まれてんのか?
……ちょっと、啓悟には悪いけど……
尾行……してみるか……?
そんな悪い事を思い立ってしまった私は、ベッドから降りるといそいそと尾行の準備をするべく着替えを始めた。