第13章 推しと好き(爆豪勝己)
もう、逃げられなかった。
私も、自分の気持ちを言わなければと思ってしまった。
「あの……好き、です……うん、その……爆豪くん……」
「……そうかよ」
ちょっと照れ臭そうにぷいっとそっぽを向いた爆豪くんが、何だか昨日と違って年相応の男の子って感じがして可愛いなと思ったけど、そんな事本人に言ったら確実にキレられ案件なので、心の中に仕舞っておく事にした。
「爆豪くん、人生少し損してる……」
「あ?なんでだよ」
だって、そんな顔年中してたらきっと、カワイイとか言われてモテたんじゃない?
なのにいつも、ツンツンツンツン……
ま、いっか。
モテたら、私が大変になるか。
やっぱいいや、今のまんまで。うん。
私が1人でうんうんと話を纏めていると、肩をぎゅっと抱き寄せられた。
「確かに、損してんな」
あ、お気づきになった?
「お前みたいなの、好きになるとか少しどころか相当だな」
え?そっち?ひどくない?それ……
「しゃーねぇか、今更」
そう言って、爆豪くんはふっと口元を緩ませた。
やっぱり爆豪くんは、ちょっとした残念少年でいいや。
そんな顔、誰彼にでも見せたらホントにモテてしまうから。
私は、そんな事を思いながら彼に抱きついてちょっと広い胸元に顔を埋めた。
ドキドキして、胸がぎゅっとなって、どこかいい意味で苦しい。
推しとは違う、この感情。
……好きって、こういう事なのか……
「おい、上向け」
上から声が降ってきて思わず顔を上げると、キスされてすぐに熱い舌が口内にするりと入ってくる。
「んっ……んぅ……」
私の頭の中に昨日の情事が一気に思い出されて、身体も顔も熱くなる。
また、あんな風に優しくされたい。
そんな甘い期待を抱きながら、彼の舌に自分の舌を絡めて与えられたキスに応える。
どこかくすぐったくて、温かい。
きっと、気持ちいいってこういう事なんだろうと思う。
やがて、唇が離れてどこか真剣な顔をした爆豪くんと目が合ってしまう。
「……あ、あの……」
「ンだよ」
「いや、そのッ!?」
突然スカートの中に手が入ってきて、びくっと身体が反応してしまうのが恥ずかしい。
すりすりと太腿を撫でられるだけで、私の身体はどんどん爆豪くんを求めていく。