第13章 宵闇 〜恋闇〜
亜白隊長の2弾目が撃ち込まれ両腕を落としても、怪獣はすぐに修復する。
「そう簡単にはいかんかぁ……さてと、もうひと無茶すんでぇ!」
澪ちゃんの肩を借りながら体勢を整え、一気に駆け出す。
『解放戦力63%』
もう全開放は出来ん。それでも…やらなあかん。
「4式、乱討ち!」
機動力削いで隙を生み出す。亜白隊長が安心して撃てるように。
足を重点的に攻撃する。
だが……出力が足りん。どないする?
次の瞬間、後ろから何かが飛び出てきた。
「っ!四ノ宮!?」
四ノ宮が膝に斧を振り翳すが弾かれて、傷は付けられていなかった。
「続けろ、四ノ宮。僕が甲殻を裂く。そこに合わせて叩き込め!」
駆け出し、怪獣の膝を何度も斬り裂く。すぐに四ノ宮は斧を振り翳しながら跳んできた。
甲殻が壊れ、怪獣は倒れる。四ノ宮はオーバーヒート。充分や、よくやった。
影が落ちてきて怪獣の物ではないと気付き、すぐに見上げた。
「澪ちゃん、あかん!無理や!君はそない近付いたらあかん!」
怪獣の胸にナイフを突き刺す。四ノ宮ですら傷を付けられなかった甲殻にナイフは刺さり、そのナイフの刃よりも大きな傷が付く。あれは……。
ほう?今度教えたろか。やから、生き残れ。
さっきまであない泣きそうになっとったくせに、ええ顔しとるやないか。
戦姫の様に凛々しい表情。あれは…僕のもんや。
澪ちゃんは怪獣から離れながら銃を撃ち込んでいく。だが、傷は付いていなかった。
僕と同じやんけ。