第109章 妖しい三人の夜〜冨岡義勇【R強強】
それからどれほどの時が経っただろうか…。
日もだいぶ高くなり、明るくなった光が障子を透かして部屋を照らし出す頃、ゆきはゆっくりと眠りから覚めた。
しかし、意識の浮上とともに、頭が割れるように激しく痛む。
媚薬の副作用とは当の本人は気づいてはいない…。
昨夜の記憶をたどり、寝ぼけた頭で呟く。
「私、昨日、無一郎くんに…抱かれて……」
その言葉の直後、ゆきは雷に打たれたようにハッと目を見開いた。
―待って。無一郎くんは、任務でずっと前から居ないのよ…いつ帰れるか分からないってー
じゃあ、昨夜私を抱いたのは、いったい誰だったの?
動揺に震えながら、ゆきは思わず自分の寝間着を確認した。
不思議なことに、乱れていたはずの衣類はきれいに整えられて着せられている。
恐る恐る布団をめくり、昨夜こぼれた愛液で汚れていたはずの場所を確認するが、不思議なほどきれいで汚れの痕跡すらない。
えっ?夢だったの?
昨夜私…何してたんだっけ?
信じられない思いで、ゆきは恐る恐る自分の下腹部に視線を落とした。
そして、寝間着の裾をそっとまくり上げ、確かめるように足を少しだけ開く。
震える指先を自分の秘部へと伸ばし、本当にそれが現実だったのかを確認しようとした、まさにその瞬間だった。
「ゆきさん! 目が覚めましたか?」
背筋が凍るような緊張のなか、聞き覚えのある幸の声が部屋の外から静かに響き渡ったのだった。
ゆきは、慌てて寝間着を直し襖を開いた。
「おはようございます。昨夜は一緒にお酒少し飲んだ後に、ゆきさん寝てしまったので勝手にお部屋まで運んだんですよ。」
確かに…自分の部屋だここは…
昨夜…お酒?台所で、幸さんと会って…
あぁ一緒に、お酒を飲んだような…
考える度に頭が割れるように痛い…
「二日酔いになっているんですよ。温かいお茶持ってくるので横になっていてください。」
ゆきは、部屋を出ていく幸を眺めていた。
昨夜の感触…身体に刻み込まれた疼くような快感…生々しいくらい覚えている。
だけど…夢だったの?
あんな激しい淫らな夢を見てしまった自分が、恥ずかしくなりゆきは、顔を手で覆った。