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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第26章 痕跡 ✴︎







『ん……』





今のは…、夢…?



っていうか、私…寝てた?





柔らかい布団の中で目を覚まし
少しずつ意識が覚醒してから
眠ってしまう前のことを思い出そうと記憶を辿った。





『っ、あ…!』





あまり時間をかけずに寝る前の出来事を思い出した私は、直ぐに体を起こし、キョロキョロ、と周りを見渡した。





『冨岡さん…、どこにいるのかな…』




屋敷に来た時はまだ明るかったのに
今はもう日が暮れていて、夜の時間帯のようで…



長い時間眠っていた自分に呆れながら
立ち上がろうとした瞬間、私のいる部屋の襖が外から開いた。





「…、起きたのか。」

『は、はい…。
あのっ…、すみませんでした…!!』



畳に手をつき、
私は深く頭を下げて謝罪をした。


その理由は、夜になるまで寝ていたことと…


冨岡さんとの行為を最後までする事が出来ず
中途半端なところで終えさせてしまったこと…。


更には、脱がされたはずの衣服が
今は元通りに着させられているから
間違いなく、冨岡さんの手を煩わせてしまった…、



諸々の理由を込めて、謝罪をする私の元に
冨岡さんは少しずつ距離を縮め、目の前まで来てくれると、私の頭に優しく手を置いていた。






「謝らなくていい。
寧ろ俺の方こそ…
疲れているお前を休ませる為に
屋敷へ連れて来たにも関わらず強引に…、
…申し訳なかった。」

『い、いえっ!!
冨岡さんは何も悪くありませんよ!』




…確かに今までにないくらい強引で
かなり激しい愛撫だったとは思う。


でも、
全く嫌な気持ちにはずっとならなかったし
冨岡さんに気を失うほど気持ち良くしてもらえて…


何より、大好きな冨岡さんにたくさん触れてもらえて
私は本当に嬉しかったんだ…。





『服まで着せてもらっちゃって…
ごめんなさい…。』

「もう気にするな。」

『気にしますよ…。だって…』





私はまた冨岡さんに我慢をさせちゃったんだから…。



あんなに余裕が無さそうな冨岡さんは初めて見たし、きっと寝落ちした私に少なからず呆れちゃったよね…。





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