第34章 久しぶりの再会
ピットに戻ってくるハヤト。帰ってくると天城に声をかけていた。
「…すみません、天城さん。」
そして少し不具合を伝えれば天城も笑って答えて居た。加賀とアンリの元に向かえば笑って迎えられる。
「相変わらずだな、ハヤト」
「いえ、加賀さんに言われると照れますね」
「あの、風見先輩…」
「ん?どうかした?」
「その…」
「何、なんだよ」
「どうしたらそんなに強くなれるんですか?」
突然の問いかけにハヤトも少し驚いた様子を浮かべたものの、フッと笑えば『そうだな…』と言葉を探した。
「…俺は強いわけじゃないんだって思ってる。強く居させてもらってるっていうのが正しいのかもしれない。」
「…ッッ…」
「あすかや、スゴウチームの皆。それにアスラーダ、他のチームのドライバーもだし、アンリとか?ライバルって言える人がいて。昔には迷った時に道を開いてくれる人もいた。」
そう言えばハヤトは加賀の方をちらっと見た。視線が重なるものの、加賀はおどけて見せる様に肩を少し上げている。
「…でも…それって風見先輩だから…」
「何言ってんだよ。そんな事無いって。」
「…でも…」
「なんでそんな事をいきなりお前が言い出したかは分かんないけどさ?今は傍にいないかもしれなけど真坂さんも居るし。スゴウのチームメンバーもいる。それだけでも強くなる要素ってあるんじゃないか?」
「…ッッ」
「な!アスラーダ!」
「ワタシニハ、キミガ イワレタコトヲ ソノママツタエテイルダケニシカ キコエナイ」
「ち、ちょっと!」
「ソウダロウ、ウケウリダナ」
それを聞いて加賀もクスクスと笑ってしまって居た。