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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第57章 歪んだ愛、終わりの始まり ※※


A「いい顔だ」

楽しそうな声。

オールフォーワンは、ゆっくりと小瓶を取り出した。
液体が、わずかに揺れる。

A「前のとは少し違うよ」

"前の"、そう聞いてはぞわりとした。

顎を、強く掴まれる。
逃げようとしても、動かない体。

A「さあ、今回はどこまで抵抗できるかな?」

「……っ、ん……!」

必死に口を閉ざす。

それでも、指が食い込む。
無理やり、口をこじ開けられる。

「ん”ー……っ!!」

嫌だ。

嫌だ。

嫌だ。

心が叫ぶ。

だが――

とく、とく、と。
液体が、流し込まれる。
口の中に広がる、異物感。

すぐに、口を閉じられる。
さらに、鼻まで塞がれる。

「――っ!!」

息が、できない。

飲み込めば、終わる。
飲み込まなければ、呼吸ができない。

体が、本能で選ぼうとする。

だが、は、抗う。

喉を閉ざす。
絶対に、飲まない。

「――っ、……っ……!!」

苦しい。

肺が焼ける。

視界が、白くなる。

それでも。

飲まない。

飲みたくない。

こんなもの――絶対に。

前みたいには、なりたくない。

意識が、遠のく。
音が、消える。
力が、抜ける。

ふっと。
全てが落ちた。

オールフォーワンの手が離れる。

ボタ、ボタ、と、口元から液体が零れ落ちる。

A「…………」

一瞬の静寂。
そして、くすりと笑った。

A「……まさか。ここでこんなに抵抗するとは、さすがの僕でも予想外だな」

声が、楽しそうに弾む。

A「面白い。実に面白いよ」

倒れたを見下ろしながら。

A「でも――困るな。起きてもらわないと」

その瞬間。
個性による刺激で、無理やり意識が引き戻される。

「っ、はぁっ!!!」

大きく息を吸う。
空気が、肺に刺さる。

「はぁっ……は…っ……」

荒い呼吸。
涙すら、出ない。

呆れたように、しかし楽しげに。

A「まったく…。死ぬつもりだったのかい?」

「……う……っ……はぁ……」

声にならない。

オールフォーワンは小さく笑った。

A「あーあ。せっかくの“最後のひとつ”だったのに。台無しだ」

の瞳が、わずかに揺れる。
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