第55章 告げられる想い、壊れていく心 ※
ふと、は気づく。
「……睡……さんは?」
空気が、止まった。
「……怪我、ひどいんですか……?」
誰も、答えない。
「……私なら……治せるかも……。病室……どこですか……?」
マイクが、一歩前に出る。
マ「…………」
声が、震える。
マ「香山先輩はな……」
の胸が、嫌な音を立てる。
マ「……帰ってこねぇ」
——分からない。
「……え……?」
マ「……ミッドナイトは……」
言葉が、落ちる。
マ「____________」
世界が、壊れた。
「……は……?」
耳が、聞こえない。
「…う、うそ……うそに…決まってる…」
ベッドから、身を起こそうとする。
力が入らない。
「…そんな……」
呼吸が、乱れる。
「……また、…わたし、の……せいで…」
爆豪が、を支える。
爆「……やめろ」
でも、止まらない。
「……私のせい…。なにもかも…ぜんぶ…」
言葉が、壊れていく。
血のこと。
殻木、オールフォーワン、脳無。
荼毘の正体。
——そして今。
敬っていた先輩の死。
優しくて、強くて、「大人のヒーロー」だった人。
の中で、積み上げてきたものが、音を立てて崩れていく。
もう、限界だった。
壊れるには、十分すぎた。
視界が、歪む。
「……っ、は……っ……」
完全に、崩壊だった。
誰かが名前を呼んでいる。
誰かが肩を抱いている。
でも、もう届かない。
の頭の中にあるのは、全ては自分のせいだということだけ。
そして、そんな自分はまだ生きているという事実。
それが、何よりも残酷だった。