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【ヒロアカ】re:Hero

第7章 君に負けたくない


お昼の食堂。
わいわい賑やかだったテーブルから、男子たちが次々と席を立っていく。

「緑谷を少し借りる」

そう言って、轟くんが緑谷くんの腕をぐいっと引いてどこかへ。
すぐ後、爆豪くんも立ち上がり、椅子をガタンと鳴らす。

「……クソ髪のとこ行ってくる」

『え、え、クソ髪って……切島くんのこと?』

背を向けたまま、手だけぶっきらぼうに振って去っていった。

気づけば、女子だけになったテーブルには穏やかな空気が流れ出す。

「ふぅ〜……男子ってほんと落ち着きないよね〜」

「やっと静かになった。想花ちゃんも、ゆっくり食べられるでしょ?」

『うん、ほんとに……』

ようやく訪れた、まったりランチタイム。

……の、はずだった。

「大変だぁぁあああああああ!!!」

バンッ!!!

勢いよく扉が開き、満面の笑みで突入してきたのは――峰田くん。

「午後の応援!女子はチア衣装に着替えるってさ!!」

『……は?』

「聞いたんだって!相澤先生が“女子はチアで応援”って!!」

「いや待って、嘘でしょ!?」

「マジだって!!俺、直々に聞いたんだって!!」

峰田くんは全力でアピールしながら、いかにも「これは公式命令」みたいな顔をしている。

『……でも相澤先生って、そんなこと……』

「……微妙に信憑性あるのが、悔しい」

「相澤先生、ノらなそうだけど……ゼロじゃない、かも?」

「いやいや、でも……やっぱ嘘っぽいし!」

『……けど、もし本当だったら怒られちゃうかも……』

数秒の沈黙のあと。

「「「し、仕方ないか……」」」

三奈ちゃん、耳郎ちゃん、葉隠ちゃん、そして私。
みんなで首を傾げながら、渋々立ち上がる。

『……ちょっとだけなら。応援だしね』

その瞬間、峰田くんの口角がぐいっと持ち上がる。

「ッしゃあああああ!!!夢が現実にぃぃぃ!!!」

――このとき、誰もまだ知らなかった。

この“相澤先生の言伝”が、後に大誤解と修羅場を生むことを……。
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