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【天は赤い河のほとり】短編集

第5章 ラムセス:01│エジプト*恋物語


【エジプト*恋物語】ドリームside
ラムセス:恋人│3(1/2)/3P┃3300文字
ドリノベ様再投稿用変加筆済
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「ぐぅっ、」そんな男のうめき声が聞こえた瞬間に微かに風の動きがあり、「きゃー!!」と女逹の声までする。

『なにごとか』とうっすら片目を開けたわたしの目に飛び込んできたのは─────

血飛沫と共に男逹をなぎ倒しながら、リーダー格の男を腕にはさんでいるラムセスだった。


「え………あ、」

「大丈夫か?」と優しげな顔をしたのは一瞬で、男を見る目は氷のように冷たい。

「いい度胸じゃねぇか。おまえら誰の女に手ぇ出したか分かってんだろうな?」

「ひ、ひぃ~!!す、すんませんっ!!!オレたちゃ頼まれただけでっ」

涙の言い訳もむなしく、ラムセスの手によって血をたくさん舞い上げながら地面に吹っ飛ぶ。


パンっと手をひと叩きし、呆然としているこちらへと近づく彼。目線の高さを合わせるためにしゃがんでわたしをそっと抱きしめた。

「だい、じょうぶ、だよ?」

口から出た言葉とは裏腹にラムセスの腕の中で緊張の糸が切れたわたしの目からは大粒の涙がこぼれてしまう。力の抜けた体はそのままラムセスの肩に顔を埋める。

そんな私を抱えたままに立ち上がったラムセスはくるり、と後ろを振り返って言った。


「こいつはおれの女だ。おまえらとは比べもんにならねぇんだよ。次、なんかあったらたとえ女でも容赦しないぜ?」

ハッキリと。明らかに自分に好意を抱いているお姉さん方にハッキリとそう告げる。それが堪らなく嬉しくてラムセスの首にぎゅうっとしがみついた。
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