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【天は赤い河のほとり】短編集

第3章 イルバニ:03│刹那は貴方から始まる


【刹那は貴方から始まる】ドリームside
イルバーニ:婚約者│2(1/2)/4P│5000字
ドリノベ様再投稿用変加筆済
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突拍子もないことを申してしまったあの日から早くも2年の月日が経っております。イルバーニ様は結局わたくしのワガママな申し出を受け入れて下さったので、わたくしは無事に彼の婚約者の立場になれました。

(わたくしの家と縁続きになるのは彼にとっても有益になることではありますからね)

父や両家族、元老院の方々、関係者には『時期が来たら結婚する』と彼が上手く話をまとめて下さって、誰の顔にも泥を塗らずに済んだのでなにも問題はありません。ただひとつあるとすれば『わたくしが婚期を逃していく』と言いうことだけです。



「ふふ、お父様ったらまだわたくしの嫁ぎ先を探しているんですよ。口を開けば世間話みたいにそんな話ばっかりなのでもう趣味や日課のようです」

「それで、嫁ぎ先は見つかったのですか?」

「ええ。素敵な方がおりました」

天気がよくて麗らかな空の下でわたくし達は久しぶりの逢瀬を交わしていました。


「それはそれは。おめでとうございます。物好きなお相手はどなたで?」

ニヤリ、と笑った彼はなんともイタズラっぽい笑みを浮かべております。

「……いじわる」

「このわたしを試そうなどと10年早いですよ」

「物好きはどなたですか」

「わたし以外にはいないでしょうねぇ」

くすくす、と見つめ合いながら笑い会える穏やかにゆったりと二人に流れる時間がわたくしはとても好きでした。
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