第5章 《1部/前編4/5話/3P》10 11 12
〈第1章 子供時代編〉【12 最後のシーン】
〈04/10話│3(1/2)/3P│1500字〉
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それからの毎日で私は、サンジのことを考える時間を自分に与えなかった。
朝は起きたらすぐに自主練。そのまま訓練の時間へと突入。明るいうちはなるべく誰かと一緒にいることにして、夜はひたすらに読書をして過ごす。それこそ寝落ちをするまでを毎晩。
(ムリヤリ感はあるけど意外といい)
そんな生活のおかげで体力と知力が伸びていったのは嬉しい誤算だ。これは自然にサンジのことを思わなくなるまで続けられることになる。
そして───いよいよ『例の[赤い土の大陸]を超えて[東の海]で仕事がある』という展開に差しかかった。
うちの国は確か[傭兵業]を営んでいる。
(いやはや[原作通り]で本当によかった…)
将来的に戦力になる子供達だって、いくらすでに成人男性並みの力があるとは言っても、今はまだまだ精神的にも肉体的にも傭兵として使えるわけではないだろうから。
人手不足や人事問題を解決するためにジャッジさんはクローン兵士を創ったのかも知れない。
(考えれば考えるほどに[クローン兵士]を使うって一石何鳥にもなる感じの、頭のイイやり方なのかも。ふつうならある退職や結婚、ケガや保険や保証などで………家庭や家族、親兄弟とかもないから、いちいち問題にならない存在だもんね)
「あと、うらぎらない。たぶんこれだいじ!」
(クローン兵士だったらそんな心配や懸念や疑惑も、考えなくていいから)
印象は変わりつつあるジャッジさん。
(まぁ、全然優しくはないけど。だけど頭のイイ人ではあるからな………意外と[愛]や[優しさ]で変わるかも)