第4章 〈■■■編┃3話途中〉大人
〈第3章 │02/10話〉【02 運命の果実】2/2P
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そして旅客船を乗り継いで、色んな島の果物が売っているお店を巡った。わりと栄えている港町の八百屋さんをながめている時のこと。
子供が店内の奥で、果物を箱詰めしているのがふいに目につく。
他の果物と混ざってぐるぐる模様のモノが見えた気がしたので一瞬息が止まる。以降は動悸がありえない音を奏でていた。
「え、ちょっと…」
「おきゃくさんですか?いらっしゃいませ」
「あのっ、そこにあるの全部下さい!」
「あ、はいっ!!」
どのみち[フレバンス]には大量の物質や食料を持って行きたかったから、できるだけたくさん買ってもそんなに問題はないだろう。
(なんか[北]の食べ物って明らかにモチがいいよう気がする。気温とかの違いかな?)
ゆるくそんなことを思っていたら、子供も店員もスゴい笑顔で『あの疑惑の果実入り』の大量の箱を私に差し出す。
購入したたくさんの箱詰め果物の蓋を丁寧に空けていたら、やっぱりありました。ぐるぐる模様の赤いハート型の《悪魔の実》───
(うそ……こんなところに…あった……)
動悸が治まらない。
誰にも見られていないか、辺りを確認しながら箱を閉めて、怪しまれないように冷静を装い、ゆっくりと全てを抱えてそそくさと宿屋へと向かった。
宿で三人分の個室を取って、ベッドに横になりながら手の中の《赤い悪魔の実》を見つめる。
ちなみにうちの過保護なお兄ちゃん達は、宿の私の部屋を《能力》で何人たりとも侵入出来ない横ようしてくれていたので、どの町でも『宿の部屋が一番安全地帯』なのだ。
(………あの海賊団より先に手に入れることは叶ったけれども、確か[世界政府]がスゴい高値で買い取ろうとしてたんだよね。でも今なら誰にも知られずに[トラファルガー・ロー]を《オペオペの能力者》にできる!!)
めちゃめちゃ貴重なモノを手に入れることができたんだからもう、迷わない。
(助けに行くからね!ロー!)
コッソリと何年もあたためていた[フレバンス救済計画]を始めようと思います。
執筆日〔2024,07,30〕